生命保険会社のCM
生命保険会社は、大手はどこもテレビコマーシャルを流していますが、同じ保険会社でも自動車保険を売る損保会社とは、おなじCMでもずいぶん雰囲気が違います。
例えば、同じソニーフィナンシャルホールディングスグループのソニー生命とソニー損保のCMを比較するとよくわかりますが、ソニー損保が自社の自動車保険のメリットなど商品をダイレクトに訴求しているのに対し、ソニー生命はライフプランナー(営業)と顧客のなにげない交流をたんたんと描いたイメージCMです。
このように、生命保険会社では一部を除いて大体イメージCMに徹しています。これは生保と損保の商品特性、購入スタイルに違いがあるからこうなるのです。
損保の主力商品である自動車保険は、クルマを所有している人は皆加入するものなので、お客は基本的に自分から買いにいきます。
だから、会社や商品の知名度を上げて消費者に浸透させるために、バンバン広告を打つ意味があるのです。
対して、生命保険は基本的に「死亡」してなんぼ、というものですから、お客が自分から買いにいくことは少ないのです。
だから、生保では商品はほとんど伝えず、会社のメッセージだけを伝えるイメージ広告が多くなるのです。
ただし、医療保険やがん保険などは自ら買いにいくお客が増えており、通販系の保険会社を中心に商品広告を流しています。
私見ですが、最近の好きな生保のCMランキング
- 明治安田生命 (秋雪くん)
- 住友生命 (まあるいいのち)
- ソニー生命 (海の見える介護施設)
- アフラック (アヒルのワルツ)
- 日本生命 (愛する人のために 路面電車)
日本生命は最大手のわりには、CMの存在感はいまいち。でも「保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、パソコンの便利さもありません」で始まる詩(谷川俊太郎作)がいいので5位にランクイン。昔の日生のおばちゃんのCMは好きでした。
アフラックと住友生命は、一度聞くと忘れられずつい口ずさんでしまうCMソングの力が大。アフラックは通販系なのにこれはイメージ広告と言っていいですね。ちなみに住友生命の「みんな同じ生きているから、一人に一つずつ大切な命」のこの曲は、イルカの「まあるいいのち」という曲です。
ソニー生命の「海の見える介護施設」のCMは、短い時間で企業理念を簡潔に伝えている好例だと思います。
明治安田生命(当時は明治生命)の秋雪くん編はCM史に残る名作。日本のCMの歴史の中で、あれほど多くの人々の涙を誘ったものはたぶん他にはないでしょう。小田和正の「言葉にできない」をバックにスナップ写真が映されていくだけなんですが、特に最後のお父さんが秋雪くんを抱きしめている写真が印象的でした。明治安田生命では現在でも同じつくりのCM(曲は小田和正の「たしかなこと」)を続けています。
