いい営業は学資保険を売らない?

一つの例だが、学資保険というものがある。
学資保険は何かというと、銀行よりちょっといい金利で増やし、契約者が万が一のときは以降の払い込みは免除するというものだ。
その学資保険に加入したいという人と話をしてみると、一括払いで購入したいというケースがある。
まとまったお金があるので、将来の子供の学費に充てるために、少しでも金利がいいところで運用したいというわけだな。

だがその場合、子供のおじいちゃんかおばあちゃんがいて、その人が50〜69歳までなら、どちらかを被保険者にして一時払いの終身保険に加入したほうが、学資保険よりお金は確実に増やすことができる。
例えば、200万円の保障を買うのに、一時払いで120万円ぐらい預ける。
そうすると15年後には20%ぐらいは増えている。

大抵のおじいちゃんおばあちゃんは、孫のための教育資金を貯めるのに自分の名前を貸すことには抵抗はないであろう。
/ お金は孫の親、つまり息子夫婦や娘夫婦が出せばいいわけだから。
表向きの理由としては、お父さんやお母さんのお葬式代を用意するということにしておく。
200万円のお葬式代を用意するのに、120万円で済むよということだ。
保険会社としては預かった120万円をいつかのお葬式のために増やさなければならない。
それで、どんどん増やしていっている途中、子供の学費が必要になった頃に解約しても、学資保険に預けるより多くのお金(解約返戻金)がもらえるというわけだ。

金融商品に対して詳しい知識がない人は、こういう保険のカラクリがほとんどわからない。
ただ子供の教育資金を貯めるために学資保険に入りたいと思っている。
生命保険の営業のほうも、家族関係など色々な話を聞かなければ、このような提案はできないだろう。
お客から学資保険を買いたいと聞いて、ただ学資保険を販売するだけでは、間違ってはいないが保険会社の営業としては物足りない。
色々選択肢はあるのだから、その選択肢を提示して、より増やせる方法やリスクについてもお客に説明し、ベストな選択をしてもらうのがいい営業と言える。